CHEERZ for MEN Original Interview

CHEERZオリジナルインタビューVol.01
12月18日に惜しまれつつ解散するfor Prism 小森桃香さんのアイドルになろうと思ったキッカケやこれまでの活動の振り返ったラストインタビュー。
インタビュー・文:松本昌幸 / 撮影:稲垣謙一

ORANGE PORTを知って、高1の時オーディションを受けました

――まず小森さんの活動を振り返ってください。

小森幼稚園の時に『天才てれびくん』を見て出たいなと思って、劇団に入ってミュージカルをやってたんです。両親が音楽をやっていて物心ついた頃からエレクトーンを習わされてました。その発表会とか、人前に立つことは楽しかったですね。劇団には小4から中2まで通ってたんですけど、高校受験で1回辞めちゃったんですよ。でもFM静岡で、沼津で活動してるORANGE PORTを知って、高1の時オーディションを受けました。自分にとっては挑戦でしたね。そこでORANGE PORTの研修生としてChoose meee!に加入しました。そこから正規グループfor Prismに改名して今に至ります。

――そのfor Prismが、この12月18日に活動休止。活動2年間の感想は?

小森大変だったな〜って感じですね。劇団辞めても、芸能活動は視野に入れてたので定時制高校に通って。精神的な大変さのほうが大きくて。普通の高校生にしては、大人と接する機会が多かったから、自分も大人にならなきゃなっていうところで、気持ちの切り替えが頻繁に起ったりとか。それで自分の中の闇が深くなっちゃう部分が多くて、ちょっと疲れちゃいましたね(笑)。高校があと1年間しかない中、今アイドル活動してて思うのは、ずっと続けたいわけでもなく、舞台に戻りたいわけでもなく、かといって、小さい頃から芸能界しか見てこなかったぶん他の分野を何も知らないので、普通に将来が心配。1回離れて、全部リセットした状態で、将来を決めようという決断なんです。

――アイドル用の自分を作ることにも疲れましたかね。

小森人前では自分を演じるクセが身に付いてるのか...。この活動をしてて、家には寝に帰っているようなものだったんですよ。学校にも行ってたから。だから素を出す場所がなくて辛かったんですけど、でも逆に楽しくもあったんですよ。基本ファンの人ってTwitterでも、仮の名前で基本本名を出さない人の方が多いので、向こうの素も見れないし、こっちの素も出せず。それはそれですごく面白かった。

毎月の定期ライヴをどれだけ頑張れるか、そこの奮闘してた時期が1番楽しかった

――でもステージで歌ってる時は素に近いんじゃないですか?

小森そうですね。歌ってる時って、伝えたいことがあってその歌を選んでるから、気持ちも入るし、踊りも激しくなるっていうのはありますね。練習してる時とステージで歌ってる時は全然違うんですよ。ファンの人が前にいると、やっぱり気持ちが変わりますね。

――その事は将来の役に立ちそうですね。2年間やってきて楽しかったことは?

小森研修生の頃から今年の2月まで加入していた男女混合のDa Lattiというグループでの事ですね。そこは年齢層も広くて男女混合だったので、パフォーマンスもちゃんと頑張らなきゃいけなくて。年齢層が広い分みんなで集まれる時間も少ない中、毎月の定期ライヴをどれだけ頑張れるか、そこの奮闘してた時期が1番楽しかったかな。

とにかく行ってみよう、やってみようって思うんです

――わりと楽観的な性格ですか?

小森いけんじゃね?みたいな。でも結局ならなくてみたいな。でもあんまり沈まないですね。悩む時はガッツリ引きこもりのようになって悩むんですけど、考えてることはずっとループしてるので、ここに居ても仕方ないなと思って、とにかく行ってみよう、やってみようって思うんです。でも、とにかく面倒くさがり屋で。ご飯も面倒くさくて食べないから(笑)。1回失敗しちゃうとじゃあもういいかなって思っちゃうクセは、直したいと思ってるんですけどね。とりあえず今は18日まで頑張ります。

――最後のライヴはどんな感じにしたいですか?

小森最後のライヴは、私が企画と運営と開催まで全てプロデュースさせていただくっていうので、今まで2年間お世話になってきたアーティストさんとかを沼津にお呼びしてっていう感じで考えてます。自分も歌いますけど、それなりに今までのことを詰め込めたら。とにかくいろんな人にありがとうございましたっていうのを含めて、自分の気持ちが伝わるようなライヴになればいいなって思ってます。

小森桃香こもりももか

2014年10月に結成された静岡県沼津市発のご当地アイドルユニットfor Prismのメンバー。
月に1度の定期ライブ他、東部地区を中心に様々なイベントにも出演している。
小森桃香と所属しているfor Prism は12月18日をもって惜しまれつつも活動休止。