CHEERZ for MEN Original Interview

CHEERZ for MENオリジナルインタビュー企画
様々な舞台で活躍する、兼崎健太郎さんの俳優を目指したきっかけや転機。
これから目指す仕事とは。
インタビュー・文:西森路代 / 撮影:山田涼香

人に影響を与える人ってかっこいいなと思ったんです。

――この世界に興味を持ったきっかけは何ですか?

兼崎けっこう曖昧なんですけど、高校の頃、シドニーオリンピックで高橋尚子さんが金メダルをとったのを見て、人に影響を与える人ってかっこいいなと思ったんです。僕の場合は、それがスポーツではなく、役者だったんです。

――そこから実際にお芝居をするまではどのような経緯がありましたか?

兼崎高校卒業して、東放学園という専門学校に入り、その一年の中で事務所が探せればいいなと思っていました。学校内にもオーディションがあるんですけど、それを突破したら、また事務所のオーディションを受けられるようになっていたので、そこで縁があって今の事務所に所属しました。

新しい世界が広がるだろうと思って、受かりたいなと思ってオーディションに臨んでましたね。

――そこから俳優の仕事をするまでに、どれくらいかかりましたか?

兼崎広告のモデルなんかをやっていて、そこでポージングとかどう見せられるのかってことは学べたんですけど、3年くらい経ってミュージカル『テニスの王子様』で初舞台を踏んだんです。僕が演じることになった立海の真田弦一郎って役は、真面目だし合ってたなと思いました。その頃、僕はオーディション雑誌を読んでいたし、そこには『テニミュ』出身の方もたくさん載っていたので、この舞台に出れば、新しい世界が広がるだろうと思って、受かりたいなと思ってオーディションに臨んでましたね。

――今でも立海のメンバーとは交流があるんですか?

兼崎それが、去年の10月に8年ぶりに全員で集合してご飯を食べたんですよ。けっこう前に、グループラインを作って、みんな忙しいから半年くらい流れてたんですけど、桐山漣ちゃんが「もうこの日に決めよう」って言って率先して決めてくれたら、全員で集まれたんですよ。

――やっぱり仲間がいるっていいものですか?

兼崎役者としてスタートの時の仲間だし、この仕事って続けることも難しいので、みんなも頑張ってるんだなと思うと、刺激をもらえます。

今までは先輩に教わってきたものを、今度は後輩に教えていかないといけないんだなと。

――2016年からは、舞台『弱虫ペダル』にも出演されていますよね。かなり体力的にも激しい舞台かと思いますが。

兼崎まさかこのタイミングで出るとは思いませんでした。ずっと足を動かしているので、セリフに使う息を呼吸に使いたいって思うこともあるんですけど、共演のみんなも頑張ってるし、僕はまだそこまで出演時間は長くないので、ほかのみんなを応援しないとって思いました。実際、みんな苦しいんだけど、助け合っている。なんて素敵な舞台なんだと思うし、出演者全体のチームワークに感動します。

――原作もののお芝居は、どういう緊張感がありますか?

兼崎やっぱり原作ファンの方がいるので、期待値も高いし緊張します。声優さんが演じていた声のトーンなども、真似になってはいけないけれど、正反対のものになってもまた違うから、ニュアンスは取り入れます。でも、舞台『弱虫ペダル』で僕が演じてる銅橋正清は、アニメでもまだ出てきていないキャラなので、声は僕のオリジナルなんです。この前、原作の渡辺先生にお会いしたときに、褒めていただいたので、アニメのときも、僕が演じられたらいいのになって思ったりしています(笑)。

――現在、32歳というと、以前とは立ち位置も変わってきましたか。

兼崎舞台『弱虫ペダル』も、(村田)充くんがいない舞台では、僕が一番年上で。今までは先輩に教わってきたものを、今度は後輩に教えていかないといけないんだなと。

――共演した先輩で、何か教わったことというのはありますか?

兼崎名前を出すのもおこがましいんですけど、『琉球ロマネスク・テンペスト』という舞台で生瀬勝久さんとご一緒して、すごくストイックで稽古場には早くいらっしゃってるし、みんなが来たら、ストレッチをしようって言ってくださったり、仕事に取り組む姿勢を学ばせていただきましたね。

かっこいいだけではなく、お芝居の上でも、遊びの部分や余裕を持てるようになりたいなと思います。

――2016年もたくさんの舞台に出られていましたが、今後はどんな風にお仕事をしていきたいですか?

兼崎今まで、目の前に来た仕事を一個ずつちゃんとやってきたので、今後もそのスタンスは変わらないと思います。やりたいことは、映像の仕事とか、時代劇とかいろいろあるけれど、そのくらいおおざっぱなもので、基本的には、演出家さんに「こうやって」って言われたら、ちゃんと打ち返すことができるようにやっていきたいです。

――将来、こういう俳優になっていたいというイメージはありますか?例えば、かっこよくありたいとか。

兼崎かっこいいイケメンはいっぱい出てくるからなー。そこは目指せるのかな(笑)。芸能界に入ると、そんな人はいっぱいいるから、かっこいいだけではなく、お芝居の上でも、遊びの部分や余裕を持てるようになりたいなと思います。

兼崎 健太郎かねさき けんたろう

1984年6月2日生まれ

<出演予定>
◆舞台「弱虫ペダル」新インターハイ篇~スタートライン 銅橋正清役
2017/2/25(土)~2/26(日) 大阪/オリックス劇場
2017/3/4(土)~3/12(日) TOKYO DOME CITY HALL
舞台公式HPこちら

◆舞台SHATNER of WONDER #5「破壊ランナー」
2017年4/21(金)~4/30(日)
Zeppブルーシアター六本木
舞台公式HPはこちら

◆舞台「幻想奇譚 白蛇伝」
2017/5/25(木)~5/30(火)
紀伊國屋サザンシアター
舞台公式HPはこちら

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